- はじめに
- マイボート所有の魅力
- ボート所有に必要な免許について
- マイボート所有のデメリットと注意点
- 船釣りとボートライフをより楽しむための工夫
- おわりに
■はじめに
マイボートの所有、それは海を愛する人が密かに夢見ることかもしれません。波間を縫うように進む自分だけの船。いつでも自由気ままに釣り糸を垂れる至福の時間。鹿児島県で言えば、錦江湾などは絶好の釣りスポット! イカやカサゴ、ハタだけでなくタイもよく釣れます。しかし現実は、お金のことだけでなく整備や登録といった壁が目の前に立ちはだかります。今回は、そんな憧れのマイボートライフの実態に迫りつつ、船を所有するためにはどんなことをクリアしなければいけないかについて見て参りましょう。
■マイボート所有の魅力
マイボートの魅力といえば、やはり時間に縛られず好きな時間に海に出られるということ。釣り船やレンタルでは出港と寄港の時間が決まっているため、自由度が低いのがやや問題だと言えます。そして、場合によっては予約が取れない場合もあります。マイボートだと自分の予定に合わせて出港できます。そして、好きな場所で釣りを楽しめるのもメリットの一つ。フィッシングが好きなあなたにとっては、海図を見てポイントを探し釣りができるというのは好奇心をそそられるでしょう。そして何より、友人らと非日常を味わえるということ。滑走させれば海風を一身に浴びることができ、ボートから眺める景色を提供する側になれるという喜びがあるのではないでしょうか。
■ボート所有に必要な免許について
ボートも車と同じように免許が必要です。搭載するエンジンの馬力数とボートの長さにより、それに応じた免許の取得が求められます。エンジンが2馬力未満であり、かつボートの登録長が3m未満であれば、免許は不要です。ただしエンジンが2馬力以上、ボートの長さが3mを超える場合は「船舶免許」が必要です。なお、プレジャーボートの免許には、1級と2級があり、級によって航行区域が異なってきます。1級船舶免許は一部例外があるものの、すべての水域で操船が可能。一方、2級船舶免許は沿岸より5海里までの範囲で操船が可能となります。なお、海事代理士は、船舶免許の取得や更新の代理業務も行います。
そして、免許取得となると費用も発生します。費用感は10〜20万円程度、免許発行には3~5日を要すると考えておけば良いでしょう。しかしこの費用は、海との絆を深めるための価格だと思えば、決して高額ではありませんよね。ボートライフの門出たる免許取得、あなたの夢を叶えるために、これらの要素を考慮したうえで必要な手続きを踏みましょう。
■マイボート所有のデメリットと注意点
マイボート所有のデメリットと注意点として挙げられるのは、まず維持費用の高さ。ボートのオーナーになると、係留代だけでなく燃料費、万が一の時の修理費も用意しておく必要があります。安く見積もっても年間20万円、高いものとなると40万円近くかかるかもしれません。場合によっては保険に加入しておいた方が良いケースも。また、マリーナに係船するにあたっては、事前にしっかり契約しておいた方が安心でしょう。リッチに見えるマイボート所有ですが、デメリットも無視できません。艇の維持管理にはコストと手間がかかることはあらかじめ覚悟しておかなくては行かないでしょう。それでも自由に釣りやクルージングを楽しめるマイボート所有の魅力には敵いません。ただし、船上安全のためにも、適切な天候下での乗船を心がけておきましょう。安全への備えは、楽しいボートライフの基本です。
■船釣りとボートライフをより楽しむための工夫
マイボートライフを満喫するためには、住まいの選び方も重要です。海に近い場所、または良いマリーナが近くにある住まいを選ぶことで、ボートライフを気軽に楽しめるようになります。さらに、ボートのサイズやマリーナの利用料金も考慮し、自分の予算に合った住まいを選びましょう。家を海の近くに持つことで、使用頻度も高くなり、有効活用できると言えます。
また、マイボートを所有するにあたって、定期的なメンテナンスや修理が欠かせません。そんな時、近くに頼れるショップがあれば、ボートライフがさらに安心になります。あなたのボートが突然、「あれ?なんか変だな」と感じても、安心して船を預けることができるでしょう。また、ボートのメンテナンス技術も勉強しておけば、トラブルがあっても怖くありません。このように、適切な住まいと良い修理屋さんを見つけることで、ボートライフがさらに楽しめるようになると言えます。
■おわりに
マイボート所有の魅力とコストのバランスを理解しておけば、いざ所有してから悩むといったことはなくなるでしょう。その上で、ボートライフの可能性を広げていけば、安心して非日常を味わうことができるはず。もう一つ、予想以上に苦労するのは、船底の掃除かもしれません。そして、ボートライフのためにはノンビリとした時間の使い方を身につけることも重要です。せっかく所有しても楽しむための時間が無ければ、勿体ないですよね。自分の生活スタイルを考慮したうえで、所有するかレンタルするかを決めると良いかもしれません。
#マイボート #船釣り #海事代理士
(和田直也)