2024年7月15日は、海の恩恵に感謝する日「海の日」

もうすぐ海の日ですね。

小さい頃は「夏休みの前にお休みがあって嬉しい!」

という感覚で海の日を見ていましたが、実は海事的に見ると大変意義深い祝日なのです。

今回は、そんな海の日について見てみたいと思います。

 

2024年の海の日は、7月15日(月曜日)になります。

海の日は、日本の国民の祝日の一つで、海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日です。具体的には、以下のような由来があるとされます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■元々の「海の記念日」

かつての「海の日」は、7月20日に祝日とされていました。この日は、明治天皇が初めて船に乗船された「明治丸」での東北地方への巡航を記念して制定されました。そして、平成八年(1996年)に「海の日」と改名され、現在は7月の第3月曜日に行われています。

 

■明治丸とは

明治丸は、日本の船舶で、灯台巡視船として日本政府がイギリスに発注し、天皇の乗る御召し船や練習船としても使用された歴史的な船です。明治初頭に洋式灯台の建設に伴い、その測量やメンテナンスのために登場しました。

また、小笠原諸島の調査や日本近現代史にも業績を残しています。現在は東京海洋大学の越中島キャンパスにて公開されており、国の重要文化財に指定されています。外観のみ無料で見学できますが、内部見学はガイドツアーのみで可能です。船の歴史と文化に興味があれば、ぜひ訪れてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■海の日のイベント

海の日には、さまざまな行事やイベントが行われています。以下は一般的なものです。

 

・「海の日」記念祭と海の船一斉公開: 国土交通省主催で、海の日には「海の日」記念祭や海の船一斉公開などが行われます。

 

・「海の月間」および「海フェスタ」: 7月1日から31日までの一カ月間を「海の月間」とし、「海フェスタ」をはじめ、全国各地でさまざまな海に関するイベントが開催されます。海辺の観光地では、特別なイベントやフェスティバルも開催されることがあります。

 

・海洋環境保護活動: 環境保護団体や地域のボランティアが、海岸清掃や海洋生態系の保護活動を行うことがあります。海の日を通じて、海洋環境への意識を高める取り組みもあります。

 

・教育プログラム: 学校や図書館で、海洋に関する展示や講演会が行われることがあります。子供たちに海の重要性を伝える機会として活用されています。

 

・文化的なイベント: 海にまつわる伝統的な音楽やダンスのパフォーマンス、海産物の試食会、海の写真展などが開催されることもあります。

 

どのような行事に参加するかは、地域や個々の好みにより異なりますが、海の日を通じて海に感謝し、楽しむ機会として捉えられています。

 

■鹿児島における「海の日」

なお鹿児島県でも、海の日にさまざまなイベントが開催されています。

 

・吹上浜海浜公園サイクリング&ウォーキング(夏):サイクリングを楽しみ、謎解きイベントが催されます。

 

・フラワーパークでの七夕装飾: フラワーパークでは七夕の装飾が行われています。

 

・公園感謝デー:出前体験講座、電動モビリティ乗車体験、パドラーボート乗船体験。WKS公園(北薩広域公園)でいろいろな工作体験やパドラーボート,電動モビリティの乗車体験が行われます。

 

詳細な日程や詳細なイベント情報は、鹿児島県の公式ホームページや各イベントのウェブサイトでご確認いただけます。ぜひ楽しい「海の日」をお過ごしください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■おわりに

日本は海洋国家であり、広範な海を保有しています。日本人は古代から海の恵みを受けながら暮らしてきました。お寿司や刺身、煮魚、昆布、日本酒など、日本らしい食べ物はすべて海の恩恵です。また、海に囲まれた島国であることから、海に囲まれた国独自の文化が育まれたりもしました。そういった意味でも、「海の日」は日本に相応しい祝日だと言えるでしょう。

#海の日 #明治丸 #重要文化財

(和田直也)

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