皆様、初夏のシーズンをいかがお過ごしでしょうか。
梅雨入りを前に、横浜海上保安部様は
6月10日(月)~6月30日(日)までを
海の安全運動「台風海難ゼロキャンペーン」として
台風等荒天時における走錨事故等に対する安全対策の実施を呼びかけております。
■リンク
走錨事故防止ガイドライン&地域情報等(国土交通省海事局 海上保安庁)
なお、先月は霧の海難事故ゼロキャンペーンでした。
さて、毎年台風の時期は、海難事故が起こりやすいため事故防止の意識が大切になります。
走錨の事故防止を図るためのポイントは
平成31年4月25日
運輸安全委員会事務局 首席船舶事故調査官 によると
1.走錨しないためには、錨泊方法は、双錨泊を基本とし、錨鎖をできるかぎり
長く伸出して、錨と錨鎖で十分な把駐力・係駐力を確保する等、万全の措
置をとる必要があります。
なお、錨泊方法や錨鎖の伸出量は、船舶の状況(大きさ・形状・種類・積荷
など)、錨地の環境(船舶の混雑状況・底質・水深など)に応じて各船で
判断します。
2.万全の錨泊方法や錨鎖の伸出でも、強風下、錨と錨鎖の把駐力・係駐力
だけでは、走錨する可能性もあります。
あらかじめ機関をスタンバイし、急速に変化する風向・風速に応じて、走錨し
ないよう、継続的に機関を使用し、出力の調整を適確に実施してください。
3.上記の1.や2.の措置をとったとしても、走錨の可能性を想定し、風下に
重要施設などが存在しない、他船と十分な距離を確保できる錨地を選定
してください。
4.台風通過時には急速に風向・風速が変化するため、最新の気象・海象
(台風)情報の入手とその正確な予測が必要です。それぞれの措置の実
施に当たっては、タイミングを適切に捉えることが極めて重要です。
とされています。
■参照リンク
s-teikyo17_20190425.pdf (mlit.go.jp)
気象条件による海洋事故は大惨事になる場合も多く、
一人一人が意識を高め、平和な航行を目指して参りましょう。
#海の安全運動 #海洋事故 #走錨事故防止