台風7号の接近を受け、海上保安庁は14日午後、
海上交通安全法に基づき、大型船などを対象に東京湾からの退避を求める
「湾外避難・入湾回避勧告」を出しました。
2021年の同法改正後、東京湾での発出は初めてのことです。
14日午後3時から勧告解除までの間、
洲埼灯台(千葉県館山市)と剱埼灯台(神奈川県三浦市)を結ぶ線より北の海域から退避する必要があります。
勧告に従わない船には退去命令が出る可能性があります。
また、高リスク船以外も15日午後10時以降、入湾を避けるよう促す形です。
台風7号に伴い8/16 0:00をもって、京浜港横浜・川崎区に第一警戒体制を勧告。
8/16 2:00をもって、京浜港横浜・川崎区に第二警戒体制、入港制限及び錨泊自粛を勧告。
総トン数1000トン以上の船舶は入港制限、等
警戒態勢に伴い、勧告内容をご確認ください。
近年は台風を避けるために湾内に停泊した船舶が、
いかりを下ろしたまま風に流されて衝突する「走錨事故」が相次いでいるそうです。
2018年9月の台風21号で、大阪湾に停泊中のタンカーが関西空港の連絡橋に衝突し、
関空が一時、機能不全に陥りました。
2019年9月の台風15号でも、東京湾内で船舶同士や道路への衝突が4件発生。
いずれの台風も最大風速が毎秒40メートルを超えておりました。
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