秋の風物詩「中秋の名月」は2024年9月17日

秋と言えば月が綺麗なシーズンですよね。特に「中秋の名月」といわれるこの9月の十五夜は、例年大変見ごたえのある美しい月を目にすることができます。

 

昔の船乗りたちは、海で月を目標に方角を確認したり、月の満ち欠けで船出を決めたともされています。きっとこのシーズン、海の上で船から眺める満月は絶景だったのではないでしょうか。

さて、そんな2024年の十五夜は9月17日だとされています。夜空に輝く満月を、スマホで撮影して写真に収める人も少なくないのでは。

 

最近は画素数の高い画像を保存できるスマホも多く、月の光の微妙な明るさもそのまま画像で表現できる場合も少なくありません。中秋の名月の画像を待ち受けにしておけば、月の穏やかな光をいつも目にすることができますよね。

そして、中秋の名月のこのシーズンは「月光浴」を楽しむのも良いかもしれません。やり方はとっても簡単、窓を開けて部屋の電気を消し月の光が差し込むようにするか、ベランダに出て月の光をそのまま浴びるだけ。

 

十五夜のように大きな満月の月光は、いつもの月よりも光が強くホルモンバランスを整えてくれる効果もあるとされます。そして、月の優しい光を身体に受けることで細胞の一つ一つが活性化していくのを感じるでしょう。

 

さて、昔から日本には月を見ながらお酒をいただいたり、お団子を食べてその美しさを楽しむという風習がありました。特に、お酒を飲みながら月の光を楽しむのは「月見酒」といい“花札”のカードゲームでも、「役(やく)」として挙げられています。

 

そのくらい贅沢な時間だったのでしょう。確かに中秋の名月を眺めながらお酒を召せば、幻想的で高貴な気分になれるでしょう。もしもお酒が飲めない場合は白湯を口にするのも良いでしょう。

そんな夜空に輝くあの美しい月を何とかして手に入れたいと、昔の人たちは感じたはずです。もちろんそれは叶わないことですが、ある“工夫”をすることにより我が物にすることができました。

 

それが、たらいや桶に水を張って月をその水面に映し出して、風流な時間を味わうこと。これは現代に生きる私たちもできることで、洗面器などに水を張り十五夜の月を映し出してみて下さい。

 

そして、その水をすくって顔を洗ってみたり、足を入れてみましょう。もしかすると、神秘的な月のエネルギーを間接的に取り込むことができるかもしれませんね。

月には古くから不思議な力が宿っていると考えられてきました。今でこそ「地球の衛星」として満ち欠けすることを知られる月ですが、天文学の知識が無かった頃は、姿かたちを変える月の存在はまるで生きているように感じられたことでしょう。

 

そして、灯かりが無かった頃の時代は、夜の月のほのかな光が生活を照らす光源でした。そのことからも、太陽と同じくらい私たちの生活に密接だったと考えることもできるでしょう。

 

そんな月の魅力が最大化するこの十五夜、ぜひ夜空の月に思いを馳せて運をいただいてみてはいかがでしょう。

 

(和田直也)

 

#中秋の名月 #十五夜 #秋の海

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